私立高校事務職員になって良かった点・後悔した点

学校事務の実態
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私は20代半ばで一般企業の事務職から私立高校の学校事務職員に転職しました。
学校事務という教育現場の裏方として、生徒や教職員を支える仕事は大きなやりがいや充実感を感じていますが、一方で、学校特有の環境に戸惑うこともあります。

本記事では、私が実際に私立高校で事務職員として働く中で感じた「私立高校事務職員になって良かった点」と「後悔した点(不安・不満に感じている点)」について、率直にお話しします。
これから私立高校の事務職員を目指す方々にとって、参考になれば幸いです。

私立高校事務職員になって良かった点

①安定した収入が見込めるようになり生活水準が上がった

前職は一般企業の事務職でしたが、給料は事務職の平均的な金額で、ボーナスは年間で2か月程度、昇給は数千円程度あがるかどうかの状況でした。そのため、貯金や投資を考える余裕はありませんでした。

私立高校の事務職員として働きはじめてからは、当初の基本給はそこまで変わりませんでしたが、毎年1万円以上の定期昇給する給与体系でしたので勤務5年を超えてからは、家賃が10万円以上でも生活を圧迫しなくなりました。
また、ボーナスも4か月以上もらえるようになったので、将来への貯金や投資を考える余裕ができるようになったのは良かった点だと思います。

②ワークライフバランスが安定し、公私ともに豊かになった

私立高校の事務職員として働きだしてからワークライフバランスがさらに取りやすくなりました。
前職の就業時間は9-18時でしたが繁忙期は20時を超えることもありました。休日出勤はほぼなかったものの夏休みや年末年始の休みは、多くの社会人の皆さんと同じスケジュールのため、旅行に行こうとすると金額が高くなることもネックでした。

学校事務になってからは、就業時間が8時半ー17時になり、残業時間も短くなったので仕事終わりのアフターファイブが動きやすくなりました
また、学校の長期休暇期間である春休み・夏休み・冬休みの間は、休みを取りやすくなったので、オフシーズンを狙って安く旅行が行きやすくなりました

結果としてプライベートな趣味や友人と過ごす時間が増えたたため、公私ともに充実した生活が送れるようになったと感じています。

③仕事への意義を感じられるようになりモチベーションが向上した

前職までは、会社の一員として与えられた仕事をこなすという意識しかなく、あくまで生活のために働いている感覚が強かったです。もともと学生時代、やりたい仕事がなかったのでとりあえず内定をもらえた会社で働く、という自身の意思がなかったのが原因ですが。

学校事務職員になってからは自分の仕事が目の前の生徒や教師に貢献している実感が得られるようになり、仕事へのモチベーションが高まりました

学校で働いていると生徒たちが日々の学習や部活動で頑張っている姿や、体育祭や文化祭を通して成長した姿を見せてくれます。子供たちのそうした前向きな姿を見ていると、こちらも頑張らねば、子供たちのために自分に何ができるかという意識に繋がって、以前よりも仕事に対する取り組み方に変化が生まれました。

私立高校事務職員になって後悔した点

今後は逆に学校事務職員になって後悔した点を紹介します。
実際のところ転職したことを後悔しているわけではありませんが、学校事務になってこのような点が不満や不安につながっている、という項目を紹介します。
学校業界への転職を考えている人はぜひこのような点も考慮するとよいでしょう。

①職場環境や人間関係が良くも悪くも特殊

学校という職場は、一般企業に比べると外出の機会が極端に少なく、同じメンバーが限られた敷地内で長い期間働くため、人間関係が間違いなく濃厚です。

もちろん、良い組織、良いメンバーに恵まれれば最高の環境と言えますが、外との関わりが少ない業界のため、身内だけと関わっていると独善的な考えに染まる人も少なくありません
また、職場内の話題といえば生徒指導のことか、教職員がこうなった、ああなったというような身内の噂話も多く、閉鎖的な環境であることを改めて感じます。

②仕事の中で外で通用するスキルが培われる機会が少ない

学校事務職員としての仕事は、庶務・会計・教務などまさに事務業務がメインで、新しいことに挑戦するよりも、毎年同じことをミスなく行うことが重視されます
そのため、仕事のなかでITスキルやマーケティング、企画提案など外部で通用するスキルを習得することや、職務経歴書で光るようなプロジェクト・マネジメント経験など書くことができません。

同じ学校業界で転職する場合は、現職での経験は活かされますが、今後異業種への転職やキャリアチェンジを考えた際に、今の経歴では実務経験が問われないような仕事しか就けないのではないかと不安に感じています。

③斜陽産業であること

周知のとおり日本は深刻な少子化に進んでおり、私立学校業界はその影響を大きく受けることになります

今現在そこまで大きな問題とはなっていませんが、10年後は対象となる子供たちが圧倒的に減ることになり、大きな定員割れが続いてしまうような学校は人員整理や大幅な給料の削減、最悪の場合統廃合など厳しい決断を選ばざるを得ません

昨今では、生き残りを賭けて共学化したり、力のある大学の下についたり、民間企業と連携してブランドを刷新したりと様々な戦略に打ってでている私立学校も増えています。
私立学校で働く以上は、今後の少子化リスクをよく考えたうえでキャリアを培っていく必要があります。

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まとめ

以上のように、私立高校の事務職員として働くことに多くのメリットや充実感を感じていますが、学校だからこその独自の課題も存在します。

安定した収入やワークライフバランスの向上といった点は、確かに大きな魅力ですが、閉鎖的な職場環境やスキルの限定的な成長、そして少子化という外的要因による将来的な不安も無視はできません。

これから私立高校の事務職員を目指す方々は、自分自身のキャリアビジョンや生活スタイルをしっかりと見極めた上で、この職種が自分に合っているかどうかを慎重に検討することが重要です。

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