学校事務職員は、学校運営を支える重要な役割を担っております。
学校事務という裏方ではあるものの、子どもたちと関わる機会が多いことから、教師とまではいかなくても子供の成長に携わることができる、事務職の中では人気の仕事です。
しかし、すべての人にこの仕事が向いているわけではありません。
教職員や保護者とのコミュニケーション、正確さの求められる事務処理、学校行事や説明会運営など多岐にわたる業務があります。
この記事では、学校事務職員に向いている人の特徴と向かない人の特徴について詳しく解説し、自分がこの職業に適しているかどうかを考えるための参考にしていただければと思います。
学校事務職員に向いている人の特徴
1. 細かい作業が得意な人
学校事務職員は書類の管理やデータ入力など、細かい作業が多いです。時には間違いが許されないような成績処理業務なども行うため、正確さと集中力が必要で、ミスを防ぐための注意力が求められます。
そのため、細かい作業が苦ではなく、間違いがないか何度もチェックするなど丁寧に作業を進められる人に向いています。
2. 対人折衝能力が高い人
学校事務職員は仕事柄、教職員や生徒、保護者とコミュニケーションを取る機会が多くあります。
そのため、社会人の定番スキルである「コミュニケーション能力」が候補に挙がりそうですが、誰とでも気兼ねなく打ち解けられるようなコミュ力よりも、物事を有利に進められるようにさまざまな人間関係を調整することができる「対人折衝能力」の方が大事だと思っています。
学校業界は一般企業と比べ、閉鎖的な村社会の側面があるため、癖のある教職員や上司からの要望に安請け合いせず、かといってうまく距離感を保ちながら、自身の要望を通しやすくできるような人は学校事務職員に向いています。
3. サポート役として組織に貢献する意識がある
学校事務職員は、裏方で学校の運営を支える役割です。表舞台に立つことよりも、サポート役に徹することに喜びを感じる人が向いています。
また、仕事自体は地味かもしれませんが、「こうしたらもっと教員が働きやすくなる」「学校がより良くなるにはどうしたら良いか」という視点を持って仕事ができる人はやりがいも感じられると思います。
学校事務職員に向かない人の特徴
1. ミスが多く、地味な仕事が苦手な人
向かない人の特徴は基本的に「向いている人の特徴」の逆になるため内容が重複しますが、特に「ミスが多い人」や「雑に仕事をする人」は学校事務職員に向きません。
なぜなら学校事務職員は、仕事の速さや挑戦心よりも「確実な学校運営」が求められるため、注意力が欠けていると様々な面で支障をきたします。正確さよりもスピードや感覚重視な仕事をする人は適性があるか考え直す必要があります。(営業職でよく経費精算で経理から注意される人などは向いていないかもしれません)
2. 上昇志向が強く、成果主義的な人
企業であればそういったアグレッシブな人は成長しやすいと思いますが、学校業界は前例主義で変化を嫌う体質のところは多く、上昇志向が強かったり、成果を出すことをやりがいとする人は本来求められる人材ではあるものの、周りの人との温度差に辟易するかもしれません。
また、自分の頑張り次第で給料やボーナスがあがることはほとんどないため、実績に応じて給料を上げたい人も向いていないと思われます。
3. コミュニケーションが苦手な人
人と接することが苦手で、コミュニケーションにストレスを感じる人には、学校事務職員の仕事は向いていないかもしれません。教職員や生徒、保護者との円滑なコミュニケーションが必要なため、人と接するのが苦手な人には難しい部分があります。
また、チームで働くことが苦手で、独立して自分のペースで仕事を進めたい人には向いていません。学校事務は、他の職員と協力しながら進める業務が多いため、チームワークが求められます。
4. 生徒と積極的に関わりたい人
学校事務職員は生徒と接する機会が多いですが、実際に教鞭をとったり、部活動の顧問をするなどすることは基本的にはできませんので、あくまで窓口で応対するレベルです。
そのため、もっと生徒と関わりたいと考えている人には物足らなさを感じることでしょう。
特にもともと教員志望で事務職になった人は、周りの教師を見ているうちに教員にジョブチェンジしたくなる可能性がありますが、事務職として採用された人は同じ職場で途中から教員として働くのは難しいと考えられます。
まとめ
学校事務職員に向いている人と向かない人の特徴について考察してきましたが、結局のところ、向き不向きはその人の価値観や目指すものに大きく依存します。
学校事務職は、細かい作業が得意で、対人折衝能力があり、サポート役としての喜びを感じられる人にとっては、非常にやりがいのある職種です。
一方で、地味な作業に耐えられない、上昇志向が高く成果を求めるタイプの人には難しい環境となりえますが、何よりも大事なのは、子どもたちの成長・自立やそれを実現するための学校や教師を支えたいという貢献心です。
自身の適性を見極めながら、職業選択に役立てていただければと思います。学校運営を支える重要な役割を担い、多くの人々と関わりながらやりがいを感じられる職業ですので、自分に合っていると感じる方は、ぜひ挑戦してみてください。
限定求人多数!学校事務の求人を探すならリクナビNEXT

私立学校事務職員の求人を探すなら「リクナビNEXT」がオススメです。
有名大学・高校の事務職員の求人が多く掲載されていて、リクナビ限定求人もあります。
実際に転職した人の約8割がリクナビNEXTを利用しているとのことで、学校事務を目指すのであればとりあえず登録しておいて損はありません。
また、書類選考や面接に自信がない人は実績豊富なアドバイザーや転職サポートがついている「リクルートエージェント」も活用していきましょう。