学校事務職員は、教員のように教育に直接関わる機会はないものの、生徒や教職員を様々な面からサポートし、大事な教育の現場を支える重要な存在です。
「子どもたちの成長を支える仕事がしたい」という方や、「教師になる夢はあきらめたけど、教育業界に関わっていたい」という方にとっても学校事務職員はとてもやりがいのある職種と言えます。
しかし、学校事務の仕事に興味はあるものの、どうやって学校事務職員になって、どのような仕事をするのか、また一般企業と違ってどんなメリットがあるのか、イメージできない方もいることでしょう。
この記事では、私立高校の学校事務職員に焦点をあて、その仕事内容やそのメリット、さらに求人をどのように探すかについて詳しく解説します。学校の運営に興味があり、事務職としてのキャリアを考えている方はぜひ参考にしてください。
私立高校の事務職員とは
私立高校(学校)事務職員とは、私立学校の運営や管理を支える事務業務全般を担当する職員のことです。
学校法人の一員として、庶務や経理、教務、施設管理、広報など幅広い業務を担います。教育現場を支えるバックオフィスの要ともいえる存在であり、教職員が教育に専念できるようにサポートを行う役割を果たしています。
事務職員の人数は、高校単体であれば規模によりますが約5~8名程度配置されていることが一般的です。
学校事務になるには国公立の高校であれば、公務員試験に合格する必要がありますが、私立高校であれば一般企業と同じで採用試験をパスすれば学校事務職員になることができますので、特別な資格や応募要件はなく、多様なキャリアから学校事務へ転身することができます。
私立高校事務職員の仕事内容
学校事務職員の仕事内容は多岐にわたりますが、カテゴリを分けると以下のような業務があります。
- 庶務業務: 学校運営の基本業務で、来校者対応、各種手続きなど窓口業務や書類発行業務を担当します。
- 人事労務業務: 給与計算や入退職手続、出退勤管理など教職員の労務に関わる業務を担当します。
- 会計経理業務: 学校の予算管理や経費精算、学費の徴収・管理など、お金に関する業務を担当します。
- 助成業務: 学校の施設や保護者が負担する授業料に対する補助・支援金制度の申請・受付業務を行います。
- 教務業務: 生徒の成績処理や入学・転校手続き、教科書の購入など主に学校特有の業務を担当します。
- 広報業務: 学校の魅力を外部に伝える広報活動も一部の学校事務職員が担当します。学校案内の作成や入試広報活動、HP運営など、学校のブランド向上に関わる業務です。
- 施設管理: 学校施設の維持管理を行い、修繕の手配や設備の点検を担当します。生徒や教職員が安全に学校生活を送れるように、環境を整備することが重要です。
このように学校事務職員は学校を運営するための様々な業務を担います。基本的にはオフィスワークがメインとなるので事務業務が向いている人はオススメの職種と言えるでしょう。
より詳細な仕事内容を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
学校事務になるメリット
私立高校の学校事務職員として働くことには、以下のようなメリットがあります。
- 給料や待遇が安定している: 学校が経営不振でないことが前提ですが、私立高校は安定した給料と待遇の良さが魅力です。昇給やボーナス、退職金も保障されていることが多いです。
- ワークライフバランスがとれる: 学校事務は比較的残業は少なく、休日や有給休暇もしっかり取れて、仕事とプライベートのバランスがとりやすい職場です。
- 教育現場を支えるやりがい: 学校の運営をサポートすることは、生徒の成長や学校の発展に貢献することでもあります。教育現場を陰で支えるというやりがいを感じられる仕事です。
- 様々な業務を経験できる: 少数で運営しているため、幅広くオフィスワークを経験することができます。また、様々な学校の課題に対してチャレンジするのもやりがいに繋がります。
このように学校事務は、ワークライフバランスは確保されつつも、比較的高い給料や待遇を期待することができます。
また、教育現場を支えるやりがいはお金には代えがたい価値があります。学校事務になるメリットは以下の記事で詳しく紹介しています。
学校事務の求人の探し方
私立高校の学校事務職員の求人の探し方は、基本的には一般企業と同じですが、学校業界独自の掲載先もあります。以下のようなサイトをチェックすると求人情報が見つけやすいでしょう。
- 学校法人の公式HP: 多くの私立高校は、学校HPに求人情報を掲載しています。なかには求人サイトには載せずに、学校HPのみという学校もありますので、働きたい学校が明確に決まっているのであれば定期的に訪問しておく必要があります。
- 求人サイトを利用: 大手の求人サイト(リクナビ、マイナビ、DODAなど)には、学校法人の事務職求人が多く掲載されます。特に「学校事務」や「学校法人」といったキーワードで検索することで、該当する求人を見つけやすくなります。
- 私学専用求人サイト: 教育業界のメインの人材は「教員」となるので、教員採用.jpや日本私学教育研究所などの教育人材に特化した求人情報サイトが存在します。事務職員の求人も掲載されています。
- 派遣会社を利用: 派遣であれば学校事務職の求人に強い派遣会社もあります。自分に合った職場を紹介してもらえたり、事務スキル向上のための研修なども用意されています。
- 知人からの紹介: 教育業界は狭い世界ゆえに縁故採用を重視しているところもあります。知り合いに教育関係者がいたら、学校事務の人材を求めていないか聞いてみることも良いでしょう。
具体的な求人の探し方は以下の記事で詳しく紹介しています。
また、本HPでも様々な求人情報を掲載しておりますので、求人探しに活用ください。
まとめ
私立高校の学校事務職員は、安定した職場で多様な業務に携わりながら、教育現場を支えるやりがいのある職業です。
仕事内容は多岐にわたるものの、それだけに事務業務関係の幅広いスキルを習得することができます。
求人を探す際には、学校HPや大手求人サイト、学校業界に特化した求人サイトなどを活用し、効率的に学校事務職員の募集を探すことがポイントです。
自身の目指すキャリアにあった学校を見つけ、積極的に応募していきましょう。
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