私立学校の事務職員として働く場所を探す際に、給料や労働環境が良いかどうかは非常に重要なポイントです。
しかし、学校事務職員の待遇は学校によって様々で、求人情報だけではその本当の価値を見極めるのは難しいこともあります。
どういった学校が給料が良いのか、教職員にとって働きやすい環境を提供しているのかを知るためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。本記事では、給料や労働環境の良い学校を見分けるための方法と、求人情報をどのようなところに注目すればよいのかについて詳しく解説します。
今回の記事を通じて、求人情報を読む際の視点を広げ、より良い学校を見つけるためのヒントを得て、キャリア選びがより良いものとなるよう、ぜひ参考にしてください。
求人はココを見よ!条件の良い学校を見分けるポイント
そもそも求人票に30代や40代のモデル年収が載せてあったり、給料や労働環境に関する学校の口コミがあれば話は早いですが、多くの学校は大卒初任給しか載せていないため、そこから将来の年収を予測することは難しいです。
そのため、以下を参考に学校選びをすると良いと思います。
①「正職員(専任職員)」募集になっているか
一括りに学校事務職員といっても雇用形態は正職員(専任職員)、常勤職員、非常勤職員、契約職員などいくつかパターンがあります。
正職員であれば教員と同等レベルの給与体系が期待できますが、常勤職員や非常勤職員となるとベースや昇給も低く、あまり高い給料は期待できません。
そのため、求人を見るときは「正職員募集」か、常勤職員だったとしても(専任登用有)という表記があるか確認しておきましょう。業界的に正職員募集よりも契約職員・アルバイト等の応募の方が圧倒的に多いので正職員募集または専任登用有があれば積極的に応募していきたいです。
専任登用有であれば実際に働いてその有用性が証明できれば正職員として働ける可能性が十分にあります。
②大学付属などグループ母体があるか
転職業界では大学職員が高待遇として有名ですが、大学付属の小中高であれば大学職員と近い給与体系を期待できます(とはいえ一番良いのは大学職員と思われますが)
また、グループとしての規模が大きいと単独校と比べ盤石な経営基盤を持っている可能性は高く、例えば高校だけ生徒が集まっていないからと言って、給与にそこまで大きな差は生まれないはずです。
ただ、単独校だからといって必ずしも給与が低いというわけではないので見極めは必要になります。
③生徒が集まっており、経営が安定しているか
これは企業においても同じことが言えますが、学校運営が絶好調、つまり生徒が恒常的に集まっていて、経営が安定してるところは給料が良い可能性が高いです。
具体的にはネームバリューが強い学校、進学実績が良い学校、周辺に競合校がおらずブルーオーシャンな学校など、何かしら強みがある学校が求人を出していたら、積極的に応募していきたいです。
④労働組合があり、労働紛争などがないか
産業別で見て労働組合が大きな業界はいくつかありますが、教育業界も組合色が強いことで知られています。
その理由としては経営者と教職員側で雇止めや待遇の差別などに関するトラブルが絶えないからです。というと「そんな業界に転職して大丈夫か」と心配になってしまいますが、それは一部の横暴なワンマン経営者がいる学校に限られます。
一概に労働組合有り無しで待遇の差は分かりませんが、組合が強ければそれだけ教職員(組合員)が雇用や待遇に目を光らせている学校と言えます。(ただし、組合がない学校だとそれだけ経営者との関係が良好という可能性もあるので組合の有無はあくまで参考程度にしておきましょう)
求人票で労働組合の有無や組合の実態が分からない場合でも、少なくともインターネットで学校名を検索して労働紛争の裁判やそれらのニュースなどが出てくる学校は避けるようにしましょう。
⑤一つの学校で多くの募集を出していないか
④と関連しますが、例えば事務職員だけでなく、教員も大量募集していたり、通年で募集を出している学校、つまり人手不足の学校は給料や労働環境が悪い可能性が高いです。
待遇が悪かったり、パワハラなどが横行する学校は、若手教職員が入職しても1、2年で辞めてしまうことが多く、年中募集を行っているので、そういった学校は避けるようにしておきましょう。
働きながら長めのスパンで良い求人があれば応募するスタンスの人であれば「この学校また募集出しているな」というのが分かるようになるはずです。
まとめ
学校職員としてのキャリアを考える際、給料や労働環境は非常に重要な要素です。
今回ご紹介したポイントを参考にして、しっかりと求人情報を見極め、理想的な学校を見つける一助になればと思います。
学校事務職員の正職員の求人は数としては少ないため、内定までに時間がかかることもありますが、焦らず一つ一つの精査しながら進めていくことで、きっと良い学校にたどり着けるはずです。
キャリアプランがしっかり描ける学校に出会い、職員として子どもたちのためにより良い学校作りを目指していきましょう。
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