近年、就職・転職業界では売り手市場となっているため、希望の会社や業界に就きやすくなっていますが、それでも給料や待遇の良い企業は依然として人気で、定員に対して何百倍の応募者が殺到し、熾烈な内定競争が繰り広げられています。
また、そういった企業に応募する人たちは、高学歴であったり、英語が堪能だったり、様々な経歴を持っているなど、普通の人にはない強みを持っており、そういった人たちとの競争を勝ち抜いて内定を獲得することは難しいことと言えます。
しかし、私立高校の学校事務職員というと、人気企業ほどではないものの給料や労働条件がよいことが多く、さらに応募者は少ないため内定率は高いという、意外と知られていない穴場な良求人です。
この記事では、事務職や好待遇な職場を目指したい人に向けて、私立高校の学校事務職員をオススメする5つの理由を現役職員が紹介します。
事務職志望者に私立高校の学校事務をオススメしたい5つの理由
1. 給料や待遇の良さ
私立高校の学校事務職員は、安定した給料と待遇の良さが魅力です。
多くの学校は教員にある程度準拠した給与体系となっており、また成果主義な企業と違い年功序列制度が残っているところも多く、30代で年収500~700万円、50代で年収700~1,000万円程度見込むことが可能です。
ボーナスは平均的には年4か月、多いところで6か月、少ないところで2か月程度なので余程経営が厳しい状態でない限りはボーナスもしっかり出ます。
このほか、施設割引や祝い金制度、低金利の貸付、3階部分の年金制度など充実した福利厚生を持つ私学共済に加入できることもメリットの一つです。
2. ワークライフバランスがとりやすい
学校業界は休みの少ないブラックな職場として社会的には認知されていますが、事務職員は別です。
比較的残業は少なく、休日や有給休暇もしっかり取れて、仕事とプライベートのバランスがとりやすい職場と言えます。
基本的に出勤時間は早いところが多いですが、その分終業時間も早く、定時は5時くらいなのでアフターファイブに勤しむことも十分可能です。
また、生徒の夏休みや冬休みにあたる長期休暇期間は、まとまった休みがとりやすく1週間程度海外旅行にいくこともできます。このほか、育児休業や育児時短制度が取りやすくなった学校も増えているため、子育て中の方にも働きやすい環境と言えます。
3. 大学職員と比べると応募倍率が圧倒的に低い
待遇の良い学校事務職員を目指すにあたり、まず頭に浮かぶのが私立大学職員です。
大学職員は年収1,000万円も可能なホワイトな職場として転職界隈では有名です。
そのため、ひとたび募集があがると1名の採用予定に対して、多いところでは千人を超える応募があることもザラです。そんな数多くの猛者たちと戦えるほどのキャリアがあれば別ですが、倍率から考えると応募することを尻込みしてしまいます。
しかし、私立高校職員となると求人自体は比較的少ないですが、自校HPだけに掲載するなど求人に力を入れていない学校も多く、倍率は低めです。(事実、私の高校では事務職を募集するたび数名しか応募者がいません)
もし、私立大学職員並みの待遇が期待できる学校なのに、応募倍率がとても低いのであればこれこそまさに穴場の求人と言えるでしょう。
4. 教育現場でのやりがいと達成感
学校事務職員として働くことは、教育現場で生徒たちの成長を間接的にサポートするやりがいがあります。
直接生徒指導にあたることはありませんが、入学式や体育祭、文化祭といった行事準備・運営、窓口での対応を通して生徒と触れ合う機会も多く、卒業式を迎える頃には、多くの生徒の顔も覚え、その生徒達の成長に感動することもあります。
学校事務はただ単に事務仕事をこなすだけではない、子供たちの成長につながるというやりがいと達成感があります。
5. やる気に応じて様々な業務を経験できる
私立高校は大学や大企業と比べると組織規模が小さく、少ない人数で回しています。
そのため、縦割り化された部署に配属されるというより、会計や庶務、教務、広報、施設管理などメインとなる与えられた役割はありつつも、少人数であるが故、幅広く業務を経験することができますし、新しい仕事を生み出したりすることもできます。
例えば、会計業務がメインだけど、イラストレーターが得意なので学校説明会チラシを作ったり、PR用の学校動画を撮影・編集したり、校内システムの構築に携わったり、図書館の運営を手伝ったり、人によっては部活動のコーチをやったりと、枠組みにとらわれず仕事をしたい人にとっては私立高校は比較的自由度が高い職場と言えます。
まとめ
私立高校の学校事務職員は、意外な「穴場求人」であり、事務職志望者にとって多くの魅力があります。
安定した給料や充実した福利厚生に加え、ワークライフバランスの取りやすさが特徴です。大学職員に比べて応募倍率が低い点も、挑戦しやすい理由の一つです。さらに、教育現場でのやりがいや達成感を感じられ、やる気次第で様々な業務を経験できることも魅力的です。
このような理由から、私立高校の学校事務職員は、安定した職場環境とやりがいを求める人にとって、非常に魅力的な選択肢と言えます。
事務職を目指す方は、是非一度この学校業界に目を向けてみてください。
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