学校事務職員の志望動機はどんな内容が面接で刺さる?面接官視点でお答えします

学校事務になるには
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学校事務職員を目指す方にとって、面接で必ずと言っていいほど聞かれる「学校事務職員への志望動機」は面接官に自身を印象付けるための重要なポイントです。

志望動機の内容次第で、プラス評価にもマイナス評価にもなり得るため、学校はどのような人物像を求めているのか、という点も考慮して回答することが望まれます。

この記事では、どんな志望動機が評価されやすいのか、逆にマイナス評価を受けやすい志望動機は何なのか、実際に学校事務職員の面接に携わっている私自身の見解も含め解説します。

最初に考えたい学校側が求める事務職員の人物像とは

学校事務職員は、生徒が安心安全に学び、教師が熱心に教育活動に打ち込めるよう、学校運営を裏方として支える重要なポジションです。
そのため、学校側が事務職員に求める人物像は、次のような資質があることが期待されます。

  • 責任感と事務遂行能力
    学校運営のサポート役として、責任感を持ち、正確かつ効率的に事務作業を遂行できる能力が求められます。日常の事務作業はもちろん、突発的な業務にも柔軟に最後まで責任をもって対応できるかどうかが重要です。
  • 協調性と貢献心
    学校は組織としての協働が不可欠です。そのため、組織の一員として他の職員と協力し、チーム全体の成功に貢献できる人材が求められます。逆に、いかに能力が高くても独断専行で仕事を進めたい人やスタンドプレイに走る人は敬遠されます。
  • 柔軟な発想や挑戦心
    昔から学校は基本的にリスクをとる判断より現状維持でも安定性を重視する傾向にありますが、近年では思い切った改革を実施する学校は増えており、変化の激しい社会に対応できる柔軟な発想や新しい取り組みに前向きな学校であれば、改革的な姿勢が評価されます。

面接でプラス評価を受けやすい志望動機

志望動機は、応募者の本気度や職場での適性を測るための重要な判断基準となり得ます。
ただし、学校事務職員の志望動機というのは納得感が高いものは生まれにくいです

例えば教師や医者、警察官、オンリーワン企業であれば熱意が伝わる志望動機は生まれやすい(もとい作りやすい)ですが、〇〇だから学校事務職員になりたい!という動機付けは難しく、子供が好きだからといった理由では、とりあえずどこか内定が欲しくて受けたという印象を与えかねません。
そのため、以下のような現実的な志望動機を述べた方が面接官に納得感を与えやすいと感じます。

腰を据えてキャリア形成をしたい

例えば転勤や配置転換が多い職場から、安定して長期間働ける環境を求めて学校事務職を志望することは、学校側にとっても好意的に受け取られやすいです

なぜなら、学校事務職員は少人数で運営しているため、抜けた際の穴埋めも大変です。そのため、短期間で辞められたり、更なるキャリアアップで数年で転職する可能性がある人材は敬遠されます。
長く腰を据えてキャリアを形成したいという意欲が伝われば、採用後も継続的に貢献してくれるだろうという安心感を与えます。

事務職としてスキルアップしたい

既に事務職としての経験がある場合、そのスキルをさらに高めたいという意欲は、前向きな姿勢として評価されます

前述のとおり、学校事務は少ない人数で運営しているため、長いキャリアの中で一つの分掌だけということは少なく、ジョブローテーションなどで学校事務業務をひとしきり経験する機会があります。
自身の事務業務の適正と合わせ、そういった学校特有の事務業務に対する興味や学ぶ意欲があることを示すと、アピール材料になります。

募集している職種の専門性を高めたい

これは先ほどの志望理由とやや矛盾しているところがあるため、学校側の求める人物像や募集要項をしっかり理解して答えたい志望動機です。

例えば学校会計・経理の即戦力を募集している学校で、「簿記の資格も持っており、その専門性を高めたい」という志望動機は強いアピールになります。
ただし、学校がジョブローテーションなどで将来的に配置転換の可能性がある場合は、将来的なミスマッチからの退職を危惧します。また、会計担当であっても行事の準備や説明会運営など、担当外の業務も様々担うことがありますので、専門性を求めすぎると融通がきかないのではという印象を与える可能性もあります。

学校運営(経営)に興味があり、課題解決を図りたい

これも学校側の求める人材と照らしてケースバイケースになりますが、私立学校業界は経営面や教職員の労働環境、生徒募集、施設の老朽化など様々な課題が山積しています
しかし、業界的に横同士の繋がりが薄く、外側からのアプローチは警戒する傾向にあるため、内部で解決を図ろうとしますが、それだけでは知見やスキルが乏しいのも事実です。

そのため、学校経営や業界の課題に興味を持ち、そのために具体的に学んでいることや実務経験を積んでいることをアピールできれば、志望動機に信頼性と説得力が増し、学校側からも高く評価されます。

面接でマイナス評価かプラスになりにくい志望動機

一方で、以下のような志望動機は、学校事務職員への志望の本気度や事務職としての適性を疑われる可能性がありますので、よく吟味して回答する必要があります。

学生時代、学校事務職員の対応が良かったから

過去の個人的な経験をもとにした志望動機は、医者や警察官であればそれを目指すエピソードとして強いですが、学校事務職員では上記のような理由では弱く見られがちです。
また、自身の過去の体験だけに基づく動機では、学校側からしたら具体的にどのようなスキルを発揮し、学校に貢献ができるのかが不明確なため説得力に欠けます。

御校の教育理念や教育方針に共感したから

これは本来的には学校組織で働く一員として重要な要素で、志望動機としてぜひ答えるべきものですが、同時に最も志望動機で多用される回答です
様々な志望動機はほかの学校でも良いものが多いなか、教育理念や教育方針はその学校だから志望したという理由に繋がるため、このカードは内定を取るために必須で使いたいです。

しかし、あまりにも使い倒されたカードのため、深く考えず答えると、面接官も「思いっきり用意してきた回答だな」という残念な気持ちになります。そのため、なぜ共感したのか、自分の体験や考えから通ずるものがあったのか、などこの回答をするのであれば面接官が納得できる理由を伝えられるかが重要になります

子供と接するのが大好きだから

子供と接することが好きだからという志望動機は、教育現場に従事する人間として望ましい在りようですが、学校事務の本質的な業務内容に対してミスマッチと捉えられる可能性があります

学校で働くといっても学校事務職員は生徒と関わる機会はそこまで多くなく、業務のほとんどは裏方の学校運営のため、子供が好きかどうかと事務業務を意欲的に責任感を持ってできるかどうかは別問題です。
また、もし子供と接するのが好きならば、採用側からしたら教員を目指すべきではないかという疑問が生じるため、これを主たる志望動機にすることは避けたほうがよいでしょう。

ワークライフバランスを重視したい

ワークライフバランスは職業選択において非常に重要な要素であり、学校事務職員であれば叶いやすいことも事実ですが、志望動機としてそれを答えるのはリスクが伴います。

前職で休みがほとんど取れない場合であれば、志望動機の一つとすることは理解される面もありますが、それが主な理由である場合、仕事への意欲や責任感が低いと見なされる可能性があります
あくまで仕事に対する意欲を強調しつつ、バランスも考慮したいという形で伝えるのが望ましいでしょう。

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まとめ

志望動機は応募者側がどんな価値観を大事にし、採用側に何を期待しているか伝えるものであり、採用側にとってはミスマッチを防ぐために把握が大事な項目となります。

学校事務職員の志望動機を考える際には、学校側が求める人物像や業務内容に対する理解を深め、自分の強みや経験を効果的にアピールすることが重要です。責任感や協調性を持ち、長期的にキャリアを形成したいという意欲を示すことで、学校側に好印象を与えることができるでしょう。

逆に、曖昧な志望動機や業務内容と一致しない動機は、面接官に不安を抱かせる原因となる可能性があるため、注意が必要です。
最終的には、自分の経験やスキル、そして学校側が求める人物像と照らし合わせながら、具体的かつ納得感のある志望動機を考えることが、成功への鍵となるでしょう。しっかりとした準備をして、あなたの本気度と適性をしっかりとアピールしてください。

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